久々のいこいイン

前回から早くも2年近くが経過してしまい、年を取ると月日が経つのが加速するという言説が本当だったなぁと実感する。本日記主である不詳 tachi-nomi も齢50を越え(マジかよ!)、名実ともに一角の立ち呑み師にふさわしい風貌と佇まいを得るに至ったのであった(まぁ老けただけよ)。

この間、昔夢見た「A級立ち呑み師」に化けることもなく、平々凡々の日々を只々過ごしてきた次第。

久々に昔のことを思い出すために昔の日記を遡る作業をしている過程で、2006年頃(当時30代前半)に赤羽いこいにアホのように通い詰めていたことを、本日記を読んで思い出した。その頃の日記を読んでいる内に、無性に聖地「いこい」に詣でたくなったのが今回の日記を書くに至ったきっかけ。懐かしむというよりは、再確認・再確認。今はなき、「リコンファーム」をしたということ。

そんなこんなで、GWの中日に満を持しての「いこいイン」さすがに約20年前のメンツは誰もいなかったのだけど、世界の中心には相変わらずの懐かしい光景が広がっていた。そして不思議なことに、歳をくった今、いつもの場所に「戻ってきた」という感覚を強くもったのだった。いやー不思議。夜が更けて客が増えてくるとあの独自の高揚感のような雰囲気が店全体を包み、昔の思い出が脳裏を駆け巡る。

「いこい」の店員はいつの時代も良い意味でクセのある人たちがやっているが、今日のスタメンも申し分のないクセの強さだった。そりゃあ、往年のダミ声ターミネータことマスターやハマさんがいた時代はとても良かったと思うのだけど、今日切り盛りしていた若いマスターは耳が良くて気が利くし、部下扱い客あしらいも上手だし、自分としては今の「いこい」の番人に相応しいナイスガイと感じた。毎日通いたくなる。外国人も増えていたように思うが、カウンター内のフォワードで頑張っていた精悍な青年は喧騒の中を良く通る声で注文をさばいていた。

客もどことなく若返ったような、そうでもないような微妙な感じで、いこい感があった。自分としても店に自然すぎるほどフィットする年代になった。変化と言えば、店内のテレビよりも手元のスマホを見ている人が増えたことか。昔は携帯禁止で(おもに通話禁止だったのだど)憩い中にスマホを見ることなんてできなったのだけど、今はカウンターからの景色やテレビを眺めず、下を向いて飲んでいる同士も少なくない。残念だなぁと思いつつ、時々スマホ見れるのは便利だよなぁなんて思ったりしている。