吉野家

最近気に入ってるのは吉野家飲み。どこで入っても外れることはないのが嬉しい。注文もすぐに届くし、値段ももちろんリーズナブル。いつも注文する定番は豚皿特盛と中瓶。しめて840円。七味をたっぷりかけ、紅生姜をかじりながら汁のからまった豚肉に食いつく。豚肉は、牛丼を廃止して豚丼を出し始めた当初より味付けがうまくなっている気がする。正直、今の松屋の牛丼よりも吉野家豚丼の方が味わい深い。小生、牛丼歴はわりと長い方で、かれこれ20年以上にわたって通い続けている。小学校高学年の頃から高校の頃まで数ヶ月に1回のペースで御茶ノ水界隈の歯医者に通っていたのだが、帰りに一人で牛丼を食うのが習慣になっていた。で、当時は味噌汁がつくという理由だけで松屋を贔屓にしていた。黄緑色っぽいポロシャツが制服で、まだ「特盛」が存在しなかった頃の話。ちょっと前に流行った吉野家のフラッシュでも指摘されているように当時から牛丼屋ってのは殺伐とした雰囲気が漂っていたが、ある意味伝統的な立ち飲み屋の雰囲気ってこれに近いと思う。一昔前の女子供には立ち寄れない世界。まー今じゃ女性のほうが堂々としたものだし、女性にも入りやすい立ち飲み屋は山のようにある。とはいえ、やっぱり初めての人には一人では入りにくいと思われる。そういうちょっと入りにくい一種独特の雰囲気というのが立ち飲みが持つなんともいえない魅力になっている気がする。